SP処理OリングLow Friction Coating for O-ring
Le-μ’sはNOKの登録商標です。
(商標登録5836970、5875477号)
Oリング専用薄膜表面処理【SP処理】
Oリングは、断面がO形(円形)の環状のパッキンです。
一般的に、溝部へ装着して、適度に圧縮させ、油、水、空気、ガスなど、多種多様な流体の漏れを防ぎます。
長寿命、耐熱性、低温性、耐油性など、さまざまな機能が求められ、その要求は年々高まっています。
一方、組み付け工程では、生産効率向上を目的とした自動組み付けが主流となり、加えて現場環境のクリーン化を目的とした組付け用潤滑剤(挿入助剤)塗布廃止のニーズも高まっています。
Oリング専用薄膜表面処理【SP処理】は、本来のOリング特性を維持しながら、潤滑剤(挿入助剤)レスでの挿入組付けが可能です。作業性の向上、現場のクリーン化を実現することができます。
Oリング専用薄膜表面処理【SP処理】概要
表面処理剤とゴム表面を化学的に反応させ極薄膜の非粘着層及び低摩擦表面を形成させます。
■特長
- コーティングは無色透明で、数ミクロン(μm)と非常に薄いものです。
- SP処理の有無でゴム材質の物性差異はありません。
- SP処理は熱老化後、浸せき後でも低摩擦特性を維持します。
※ベースのOリング表面には梨地処理が必要です。
■効果
- 潤滑剤(挿入助剤)を使わずに、低荷重でOリングの組込みが可能です。
- 異物が付着し難く、潤滑剤(挿入助剤)も不要な事から、リーク検査精度の向上に貢献します。
- Oリング同士の粘着が防止でき、自動供給( パーツフィーダー等)での取扱いが容易です。
- 潤滑剤(挿入助剤)飛散による現場環境悪化の防止に貢献します。
- 静電気を帯びにくくなります 。
■SP処理効果:挿入抵抗比較
■SP処理採用効果
■SP処理採用実績
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- 防水携帯端末
- 電池フタ部
- 充電口部
- イヤフォンジャック
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- 半導体製造装置
- 自動車業界
- 燃料噴射装置
- 燃料ポンプ
- 配管継手
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- 車載カメラ
■グローバル展開
- 海外展開用にGL-SP処理を保有
- SP処理と同等の性能を持ち、世界中で対応可能
■カタログ品
弊社OリングカタログにSP処理Oリングシリーズを展開
- 材質: FKM(F201)、NBR(A305)
- サイズ:JIS P.3~P.20
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