メカニカルbet365 日本 語ル
解説編
メカニカルbet365 日本 語ルの特徴
メカニカルbet365 日本 語ルは各種回転機械の軸封部に使用される代表的な密封装置で、以下の特徴があります。
- 漏洩量を極めて少なくできる。
- 動力損失が少なく、熱の発生が少ない。
- しゅう動材料の摩耗を少なく抑えることができ、寿命が長い。
- 高速、高圧高温あるいは極低温環境下でも使用できる。
- 固体粒子が混合した流体、腐食性のある流体、水、海水、各種薬液および液化ガスなどの潤滑性の劣る流体にも使用できる。
メカニカルbet365 日本 語ルの構造と用語
日本工業規格では「メカニカルbet365 日本 語ルの基本構造は、bet365 日本 語ル面の摩耗に従い、ばねなどによって軸方向に動くことができるbet365 日本 語ルリング、および動かないメイティングリングからなり、軸にほぼ垂直な相対的に回転するbet365 日本 語ル端面において流体の漏れを制限する働きを持つものとする」と定義されております。これに従うメカニカルbet365 日本 語ルの構造例を下図に示します。 また、メカニカルbet365 日本 語ルの用語を下表に示します。
メカニカルbet365 日本 語ルの用語
用語 | 定義 | 参考 | |
---|---|---|---|
慣用語 | 対応英語 | ||
bet365 日本 語ル | 液体の漏れを制限すること。 | 密封 | sealing |
bet365 日本 語ル端面 | メイティングリングとbet365 日本 語ルリング(またはその働きをする部品)とが互いに密接して擦れ合う面。 | 密封端面、 しゅう動面 | Sealing face Rubbing face |
メイティングリング | bet365 日本 語ル端面を持つ環で、bet365 日本 語ル端面が摩耗しても軸方向に動かないもの。 | インサート、 bet365 日本 語トリング、 フローティングbet365 日本 語ト | mating ring |
bet365 日本 語ルリング | bet365 日本 語ル端面を持つ環で、bet365 日本 語ル端面の摩耗にしたがい、ばねなどによって軸方向に動くことができるもの。 | 従動リング | seal ring |
固定環 | bet365 日本 語ル端面を持つ環で、軸とともに回転しないもの。 | 固定リング | stationary ring |
回転環 | bet365 日本 語ル端面を持つ環で、軸とともに回転するもの。 | 回転リング | rotating ring |
二次bet365 日本 語ル | 固定環とケーシングもしくはカバープレート(エンドプレート、bet365 日本 語ルカバー)との間のbet365 日本 語ル、または回転環と軸もしくは軸スリーブとの間のbet365 日本 語ル。固定側二次bet365 日本 語ルと回転側二次bet365 日本 語ルとに分けられる。 | 固定側二次bet365 日本 語ルの場合 ・緩衝リング ・固定環パッキン 回転側二次bet365 日本 語ルの場合 ・軸パッキン | secondary seal |
メカニカルbet365 日本 語ルの使用条件範囲
メカニカルbet365 日本 語ルの使用条件範囲は回転機械の高性能化、高速化、大型化などにより、年々拡大し続けています。特に圧力、周速、スラリー濃度およびサイズにおいて推移が著しく、高圧化は、反応速度を高めるために高圧が必要な反応缶の攪拌機用bet365 日本 語ルや、高圧となるパイプラインポンプ用メカニカルbet365 日本 語ルなどへの適用によるものです。
高速化は、コンプレッサやタービンなどの高速ターボ機械用メカニカルbet365 日本 語ルにおいてしゅう動材の開発と低発熱設計の採用、冷却方式の改良などによりメカニカルbet365 日本 語ルの適用範囲が拡大された結果です。
高スラリー化は、ラバースプリング型の高濃度スラリー用bet365 日本 語ルが開発され、高濃度スラリーポンプやbet365 日本 語ルド工法用ポンプ、粉砕機などへの適用が可能となったためです。
サイズはしゅう動材などの製造技術の進歩と大型・分割bet365 日本 語ルの開発により、水車、排水用立軸斜流ポンプ、粉砕機および掘進機などのような大型回転機械の軸封部に適用されるようになったためです。右図に使用条件の推移を示します。
メカニカルbet365 日本 語ルの種類と分類・適用性
メカニカルbet365 日本 語ルの種類と分類を左図に示します。 また使用条件に対する適用性を下表に示します。
メカニカルbet365 日本 語ルの適用性
組立構造 | 二次 bet365 日本 語ル | 圧力範囲 | 組合せ | 取付け位置 | スプリング位置 | スプリング構造 | 組立構造 | 固定環 構造 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
形式 |
Oリング形 |
Vパッキン形 |
ベローズ形 |
アンバランス形 |
バランス形 |
シングル形 |
ダブル形 |
タンデム形 |
インサイド形 |
アウトサイド形 |
回転形 |
静止形 |
マルチスプリング形 |
シングルスプリング形 |
単体形 |
カートリッジ形 |
クランプ形 |
プレスフィット形 |
フロート形 |
高圧条件 |
○ | ○ | × | × | ○ | × | ○ | ○ | ○ | × | - | - | ○ | × | - | - | × | ○ | × |
高速条件 |
○ | × | ○ | × | ○ | - | - | - | ○ | × | × | ○ | ○ | × | - | - | - | - | - |
作動追随性 |
○ | × | ○ | ○ | × | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | × | × | ○ |
しゅう動面の摩耗 |
- | - | - | × | ○ | × | ○ | ○ | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
高濃度の異物 |
○ | × | ○ | - | - | × | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ | × | ○ | - | - | - | - | - |
高濃度の異物 |
○ | × | ○ | - | - | × | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ | × | ○ | - | - | - | - | - |
高粘度の流体 |
- | - | - | - | - | × | ○ | ○ | - | - | × | ○ | × | ○ | - | - | - | - | - |
腐食性の流体 |
× | ○ | ○ | - | - | × | ○ | ○ | × | ○ | - | - | - | - | - | - | ○ | × | × |
取扱い組立性 |
× | × | ○ | - | - | ○ | × | × | - | - | - | - | - | - | × | ○ | - | - | - |
コスト |
○ | ○ | × | ○ | × | ○ | × | × | - | - | - | - | - | - | ○ | × | - | - | - |
- (注)
- ○:優れている、あるいは適している
- ×:劣っている、あるいは適さない
- -:優劣がない、あるいは影響しない
メカニカルbet365 日本 語ルの選定方法
メカニカルbet365 日本 語ルの選定に当たって、主要な使用条件は、液質、温度、圧力、周速などです。その他、固形物の有無、運転条件、機器の精度などもメカニカルbet365 日本 語ルの性能と寿命に大きな影響を与えます。
選定に必要な条件を下表に示しますが、NOKでは用途に合わせ、豊富なバリエーションを用意しておりますので、カタログを参照頂くか、最寄の営業所に御連絡下さい。
メカニカルbet365 日本 語ル選定に必要な条件
機器名称 | ||||
---|---|---|---|---|
軸位置 | 縦・横 | bet365 日本 語ル部 | 上・下 | |
ケーシングの割り方 | 縦・横 | bet365 日本 語ル部 | 1ヶ所,2ヶ所 | |
ジャケット | 有・無 | |||
液質 | 流体名 | |||
濃度 | % | pH | ||
比重 | at ℃ | |||
粘度 | at ℃ | |||
比熱 | ||||
沸点 | ||||
凝固点 | ||||
引火点 | ||||
固形分 | % | μ | ||
腐食性 | ||||
毒性 | ||||
流体温度 | 常用 ℃ 最高 ℃ | |||
圧力 | 吸入圧 | 常用 最高 | ||
箱内圧 | 常用 最高 | |||
吐出圧 | 常用 最高 | |||
蒸気圧 | at ℃ | |||
全揚程 | ||||
回転数 | ||||
回転方向 | 駆動側から見て右or左 | |||
運転頻度 | ||||
軸外径 | スリーブ外径 | |||
軸のガタ | 軸の伸び | |||
軸の振れ | 振動 | |||
材質 | 軸の振れ | 硬度 | ||
スリーブ | ||||
スタッフィング ボックス |
メカニカルbet365 日本 語ルの取付け機器精度について
メカニカルbet365 日本 語ルの密封性を安定させるためにはメカニカルbet365 日本 語ルが取り付く機器の精度が満足されることが必要です。軸振れ、同芯度、直角度、スラスト方向移動量の許容値、軸スリーブ、メカフランジの仕上げ精度と挿入部面取り、寸法精度を図に示します。
軸振れ許容値
軸とスタッフィングボックスの同芯度
軸とスタッフィングボックスの直角度
軸のスラスト方向許容移動量
取付け部仕上げ精度
メカニカルbet365 日本 語ルの据え付け上の注意事項について
取付け機器自体の精度が満足されていても機器の据え付け状態が悪いと軸振れや過大な振動が発生し、十分な性能を発揮できない場合があります。
注意事項
- 機器の基礎は振動を吸収できるように十分強固であること。また基礎にしっかりと固定されていること。
- カップリングの直結精度が満足されていること。
- 配管の重量や熱歪みによる荷重が機器に作用しないこと。
- ポンプは空気を吸いこまないように配慮されていること。
- ポンプは液質を考慮して、吸い込み配管の途中へのストレーナ設置の可否と設置する場合の目の粗さを考慮すること(目が細かすぎると詰まりが発生し、キャビテーションの原因となる場合がある)。